はじめに
死にたい、消えたい、必要とされたい、寂しい…。
私たちに声を届けてくれる女の子たちの生きづらさの根源は
誰にもどこにも声をあげられないでいること。
自傷行為、OD、援助交際、摂食障害、虐待、性被害、
人間関係…。その背景や表現も様々。
心と身体を彷徨わせながら、
現存の制度だけではこぼれ落ちてしまう少女たち。
「声をあげていいんだよ。」
「一人じゃないよ。」
「一緒に考えていこうよ。」
bond Projectが出会って、繋がってくれた女の子たちへ
伝え続けていきたい。
応援よろしくお願いします。
死にたい、消えたい、必要とされたい、寂しい…。
私たちに声を届けてくれる女の子たちの生きづらさの根源は
誰にもどこにも声をあげられないでいること。
自傷行為、OD、援助交際、摂食障害、虐待、性被害、人間関係…。その背景や表現も様々。
心と身体を彷徨わせながら、
現存の制度だけではこぼれ落ちてしまう少女たち。
「声をあげていいんだよ。」
「一人じゃないよ。」
「一緒に考えていこうよ。」
bond Projectが出会って、繋がってくれた女の子たちへ
伝え続けていきたい。
応援よろしくお願いします。
橘ジュンよりメッセージ
BONDプロジェクトを設立したのは2009年の頃だ。活動の始まりはある女の子との出会いだった。あてもなく渋谷の夜の街を彷徨っている一人の少女と出会った。気になった私はその子の後をつけて、タイミングをみつけて声をかけた。深刻な問題を抱えたまま、危険を顧みず、17才の少女は居場所を探していた。「自分がいてもいい場所」を、必死に見つけようとしていた。お金もなく、行くあてもなく、頼れる人がいない、誰かに相談しようともしない少女の考え方と行動はとても刹那的だった。
「今さえあればいい。大人になる自分は想像できない。25才になったら人生おしまいだと思う」と、少女はつぶやいた。私もそういう頃だってあったはずなのに、街で出会ったばかりの少女が危なっかしくてほっとけなかった。「行くところがないなら、よかったらうちへ来ない?」素直な気持ちだった。ただ、会ったばかりの私の言葉に驚いたのか、少女はじっと目を見開いた。しばらく考え込んでから、その子が小さくうなずいた。タクシーで自宅へ連れて行き、パートナーのカメラマンのKENが、何も1日食べていないという少女にインスタントラーメンを作った。3人で少し話しをしてから、布団を敷いて、朝まで休んでもらった。今でなら保護と言っているが、以前はこういう言葉も思いつかなった。
この少女のように家や学校に居場所のない少女たちはたくさんいる。家に帰りたくない理由があるから、危険と知りつつ、夜の街へと身をゆだねる。傷つくと知っていながら、求められるがまま、相手の欲求に応えてしまう。でも、ちょっと立ち止まってほしい。傷つくとわかっているなら傷つかない方がいいし、居場所がなくて探しているなら、横たわる場所は少しの時間でも安らげるほうがいい。犯罪に巻き込まれたり、命の危険だってある。女の子は望まない妊娠、出産などの問題につながることだってあるのだから、ややこしくなる状況は避けてほしい。こんな時「困っている」という気持ちがあることを自分が確認することが大事なんだと思う。ごちゃごちゃした気持ちを言葉にしてほしい。そして聞かせてほしい。
誰にも頼らず、自分一人で何とかしようとして夜の街に出てきたのだから、もう「ギブアップ」をしていいのだ。そうすれば、今を立ち止まり、これからのことを考えようと、いいきっかけになると思う。一休みとはそういう時間だと思っている。BONDプロジェクトの活動の原点は「大丈夫、一緒に考えよう」という一休みの時間、ここにあると思っている。だから私たちは出会いを求め続ける。
多くの女の子と過ごしてきたけど、もちろん満足できる関わりなんてない。それでもタイミングがあって、街でメールで電話で面談で出会った、居場所を必要としている目の前の女の子とBONDとしてこれからも過ごしていきたい。そして、出会った女の子が必要とする「人」へと繋ぐプロフェッショナルでありたいと思う。
● 橘ジュン(たちばな・じゅん)
NPO法人BONDプロジェクト代表、ルポライター。2006年、パートナーのカメラマンKENと共に、街頭の女の子の声を伝えるフリーマガジンVOICESを創刊。これまで少女たちを中心に3,000人以上に声をかけ、聞いて、伝えつづけてきた。2009年、10代20代の生きづらさを抱える女の子を支えるNPO法人BONDプロジェクトを設立。虐待、家出、貧困など様々な困難を一人で抱えてしまう女の子に寄りそう「聴く、伝える、繋ぐ」を活動中。その日、行き場所のない今、困っている目の前の女の子のために街のパトロールや自主的に保護の活動も行なう。「動く相談窓口」として、出会いを求め、全国各地を飛び回っている。TV、新聞などメディアでも多数活動を紹介されている。著書に『漂流少女 ~夜の街に居場所を求めて~』(太郎次郎社エディタス)、『VOlCES~キミの声を伝える~』(グラフ社)、『最下層女子高生~無関心社会の罪~』(小学館新書)がある。
BONDプロジェクトの活動内容
メール相談、面談、パトロール、該当アンケート等で女の子たちの声を聴くことで、自分を表現できる居場所をつくる。
VOICES MAGAZINE 発行(各号3,000部、年3回予定)講演・イベント(女の子の生きるチカラとなるようなイベントの開催)事例研修会(子どもに関わっている方を中心に、子どもたちが抱える問題などの情報を共有する)
必要な場合は弁護士と連携し、専門機関へ繋げる。(女の子の選択肢を広げられるよう、一緒に考えながら次の支援へ繋げる)
スタッフ紹介
奈都子
今思っていること、感じていることを大事にしてあげてね。今すぐにわからないことも、見えないことも、言葉にできない想いも、これから少しずつ一緒に探していけるといいな。
ちひろ
夜を乗り越えていけますように。話せることからでも聞かせてね。連絡待ってます。
あすか
あなたの感じているたくさんの気持ち、私たちでよかったら聞かせてね。ひとりじゃないよ。一緒に悩んだり、整理したりしようね。少しでもこころが休まる時間になってくれますように。
あかり
いろんな気持ちが溢れて、分からなくなってしまう時もあるよね。抱え込まず、一緒に考えさせてね。ありのままのあなたで、そしてあなたのペースで。ほっとできる日が来ますように。
かりん
なんとか言葉にして伝えようとしてくれてありがとう。全部一人でかかえなくていいんだよ。お話しながら考えていけたらいいな。
あり
どうしたらいいか分からない時、私たちに聞かせて欲しいよ。苦しいこともしんどいことも、一人で抱え込まずに、一緒に考えられたらいいな。どんなことでも大丈夫だよ。あなたの声を待っています。
団体概要 / 定款
●
特定非営利活動法人BONDプロジェクトは、
① ドメスティックバイオレンスにより、帰る場所の無い、又は自宅が精神的な拠り所となりえない青少年の保護を行い、② 社会、家族、友人等に関する人間関係の不信感に対するメンタルケアやカウンセリングを実施し、③ 問題を抱えた青少年が、就業、生きがい、社会参画できる機会を提供することで、青少年の健全育成を図ることに寄与することを目的に、2009年に設立した。
孤立した少女を対象に取材活動を続けているライターの橘ジュンを代表とし、2009年にNPO法人を設立。渋谷区を拠点に活動している。「青少年」とは、10代~20代の女性のことを指し、橘ジュンはこうした少女を「漂流少女」と名付け、BONDプロジェクトはこの「漂流少女」に対して、女性による支援を行う。
●
前述の目的を達成するために、
( 1 )雑誌及びインターネットにて青少年の声を周知させる
情報発信事業
( 2 )青少年の現状を講演会で訴えて啓発を図る講演会事業
( 3 )青少年を保護し、精神的ケアを行う保護事業
( 4 )職業能力の開発又は雇用機会拡充のための講習会、
説明会事業
( 5 )その他目的を達成するために必要な事業
を行っている。
●
団体概要
●
定款
目的(第3条)
この法人は、問題を抱えた青少年を救うこと、即ち
① ドメスティックバイオレンスにより、帰る場所の無い、
又は自宅が精神的な拠り所となりえない青少年の保護を
行い、
② 社会、家族、友人等に関する人間関係の不信感に対する
メンタルケアやカウンセリングを実施し、
③ 問題を抱えた青少年が、就業、生きがい、社会参画でき
る機会を提供することで、青少年の健全育成を図ること
に寄与することを目的とする。
特定非営利活動の種類(第4条)
この法人は、前条の目的を達成するため、次の種類の特定非営利活動を行う。
(1) 子どもの健全育成を図る活動
(2) 社会教育の推進を図る活動
(3) 前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に
関する連絡、助言又は援助の活動
事業の種類(第5条)
この法人は、第3条の目的を達成するため、特定非営利活動に係る事業として、次の事業を行う。
(1) 雑誌及びインターネットにて青少年の声を周知さ
せる情報発信事業
(2) 青少年の現状を講演会で訴えて啓発を図る
講演会事業
(3) 青少年を保護し、精神的ケアを行う保護事業
(4) 職業能力の開発又は雇用機会拡充のための
講習会、説明会事業
(5) その他目的を達成するために必要な事業
引用・転載のご希望の場合は bond@bondproject.jp までご連絡ください。
はじめに
死にたい、消えたい、必要とされたい、寂しい…。
私たちに声を届けてくれる女の子たちの生きづらさの根源は
誰にもどこにも声をあげられないでいること。
自傷行為、OD、援助交際、摂食障害、虐待、性被害、
人間関係…。その背景や表現も様々。
心と身体を彷徨わせながら、
現存の制度だけではこぼれ落ちてしまう少女たち。
「声をあげていいんだよ。」
「一人じゃないよ。」
「一緒に考えていこうよ。」
bond Projectが出会って、繋がってくれた女の子たちへ
伝え続けていきたい。
応援よろしくお願いします。
死にたい、消えたい、必要とされたい、寂しい…。
私たちに声を届けてくれる女の子たちの生きづらさの根源は
誰にもどこにも声をあげられないでいること。
自傷行為、OD、援助交際、摂食障害、虐待、性被害、人間関係…。その背景や表現も様々。
心と身体を彷徨わせながら、
現存の制度だけではこぼれ落ちてしまう少女たち。
「声をあげていいんだよ。」
「一人じゃないよ。」
「一緒に考えていこうよ。」
bond Projectが出会って、繋がってくれた女の子たちへ
伝え続けていきたい。
応援よろしくお願いします。
橘ジュンよりメッセージ
BONDプロジェクトを設立したのは2009年の頃だ。
活動の始まりはある女の子との出会いだった。
あてもなく渋谷の夜の街を彷徨っている一人の少女と出会った。
気になった私はその子の後をつけて、タイミングをみつけて声をかけた。
深刻な問題を抱えたまま、危険を顧みず、17才の少女は居場所を探していた。
「自分がいてもいい場所」を、必死に見つけようとしていた。
お金もなく、行くあてもなく、頼れる人がいない、誰かに相談しようともしない
少女の考え方と行動はとても刹那的だった。
「今さえあればいい。大人になる自分は想像できない。25才になったら人生おし
まいだと思う」と、少女はつぶやいた。
私もそういう頃だってあったはずなのに、街で出会ったばかりの少女が危なっか
しくてほっとけなかった。
「行くところがないなら、よかったらうちへ来ない?」素直な気持ちだった。た
だ、会ったばかりの私の言葉に驚いたのか、少女はじっと目を見開いた。しばら
く考え込んでから、その子が小さくうなずいた。
タクシーで自宅へ連れて行き、パートナーのカメラマンのKENが、何も1日食べ
ていないという少女にインスタントラーメンを作った。3人で少し話しをしてか
ら、布団を敷いて、朝まで休んでもらった。今でなら保護と言っているが、以前
はこういう言葉も思いつかなった。
この少女のように家や学校に居場所のない少女たちはたくさんいる。家に帰りた
くない理由があるから、危険と知りつつ、夜の街へと身をゆだねる。傷つくと知
っていながら、求められるがまま、相手の欲求に応えてしまう。
でも、ちょっと立ち止まってほしい。傷つくとわかっているなら傷つかない方が
いいし、居場所がなくて探しているなら、横たわる場所は少しの時間でも安らげ
るほうがいい。犯罪に巻き込まれたり、命の危険だってある。女の子は望まない
妊娠、出産などの問題につながることだってあるのだから、ややこしくなる状況
は避けてほしい。
こんな時「困っている」という気持ちがあることを自分が確認することが大事な
んだと思う。ごちゃごちゃした気持ちを言葉にしてほしい。そして聞かせてほし
い。
誰にも頼らず、自分一人で何とかしようとして夜の街に出てきたのだから、もう
「ギブアップ」をしていいのだ。そうすれば、今を立ち止まり、これからのこと
を考えようと、いいきっかけになると思う。
一休みとはそういう時間だと思っている。BONDプロジェクトの活動の原点は「
大丈夫、一緒に考えよう」という一休みの時間、ここにあると思っている。だか
ら私たちは出会いを求め続ける。
多くの女の子と過ごしてきたけど、もちろん満足できる関わりなんてない。それ
でもタイミングがあって、街でメールで電話で面談で出会った、居場所を必要と
している目の前の女の子とBONDとしてこれからも過ごしていきたい。そして、
出会った女の子が必要とする「人」へと繋ぐプロフェッショナルでありたいと思
う。
NPO法人BONDプロジェクト代表、ルポライター。2006年、パートナーのカメラマンKENと共に、街頭の女の子の声を伝えるフリーマガジンVOICESを創刊。これまで少女たちを中心に3,000人以上に声をかけ、聞いて、伝えつづけてきた。2009年、10代20代の生きづらさを抱える女の子を支えるNPO法人BONDプロジェクトを設立。虐待、家出、貧困など様々な困難を一人で抱えてしまう女の子に寄りそう「聴く、伝える、繋ぐ」を活動中。その日、行き場所のない今、困っている目の前の女の子のために街のパトロールや自主的に保護の活動も行なう。「動く相談窓口」として、出会いを求め、全国各地を飛び回っている。TV、新聞などメディアでも多数活動を紹介されている。著書に『漂流少女 ~夜の街に居場所を求めて~』(太郎次郎社エディタス)、『VOlCES~キミの声を伝える~』(グラフ社)、『最下層女子高生~無関心社会の罪~』(小学館新書)がある。
BONDプロジェクトの活動内容
メール相談、面談、パトロール、該当アンケート等で女の子たちの声を聴くことで、自分を表現できる居場所をつくる。
講演・イベント(女の子の生きるチカラとなるようなイベントの開催) 事例研修会(子どもに関わっている方を中心に、子どもたちが抱える問題などの情報を共有する)
必要な場合は弁護士と連携し、専門機関へ繋げる。(女の子の選択肢を広げられるよう、一緒に考えながら次の支援へ繋げる)
スタッフ紹介
奈都子
今思っていること、感じていることを大事にしてあげてね。今すぐにわからないことも、見えないことも、言葉にできない想いも、これから少しずつ一緒に探していけるといいな。
ちひろ
夜を乗り越えていけますように。
話せることからでも聞かせてね。
連絡待ってます。
あすか
あなたの感じているたくさんの気持ち、私たちでよかったら聞かせてね。ひとりじゃないよ。一緒に悩んだり、整理したりしようね。少しでもこころが休まる時間になってくれますように。
あかり
いろんな気持ちが溢れて、分からなくなってしまう時もあるよね。抱え込まず、一緒に考えさせてね。ありのままのあなたで、そしてあなたのペースで。ほっとできる日が来ますように。
かりん
あり
どうしたらいいか分からない時、私たちに聞かせて欲しいよ。苦しいこともしんどいことも、一人で抱え込まずに、一緒に考えられたらいいな。どんなことでも大丈夫だよ。あなたの声を待っています。
団体概要 / 定款
●
特定非営利活動法人BONDプロジェクトは、
① ドメスティックバイオレンスにより、帰る場所の無い、
又は自宅が精神的な拠り所となりえない青少年の保護を行い、
② 社会、家族、友人等に関する人間関係の不信感に対するメンタルケアや
カウンセリングを実施し、
③ 問題を抱えた青少年が、就業、生きがい、社会参画できる機会を提供することで、
青少年の健全育成を図ることに寄与することを目的に、2009年に設立した。
孤立した少女を対象に取材活動を続けているライターの橘ジュンを代表とし、
2009年にNPO法人を設立。渋谷区を拠点に活動している。
「青少年」とは、10代~20代の女性のことを指し、橘ジュンはこうした少女を「漂流少女」と名付け、
BONDプロジェクトはこの「漂流少女」に対して、女性による支援を行う。
●
前述の目的を達成するために、
( 1 ) 雑誌及びインターネットにて青少年の声を周知させる情報発信事業
( 2 ) 青少年の現状を講演会で訴えて啓発を図る講演会事業
( 3 ) 青少年を保護し、精神的ケアを行う保護事業
( 4 ) 職業能力の開発又は雇用機会拡充のための講習会、説明会事業
( 5 ) その他目的を達成するために必要な事業
を行っている。
●
団体概要
●
定款
目的(第3条)
この法人は、問題を抱えた青少年を救うこと、即ち
① ドメスティックバイオレンスにより、帰る場所の無い、又は自宅が精神的な拠り所となりえない青少年の保護を行い、
② 社会、家族、友人等に関する人間関係の不信感に対するメンタルケアやカウンセリングを実施し、
③ 問題を抱えた青少年が、就業、生きがい、社会参画できる機会を提供することで、青少年の健全育成を図ることに
寄与することを目的とする。
特定非営利活動の種類(第4条)
この法人は、前条の目的を達成するため、次の種類の特定非営利活動を行う。
(1) 子どもの健全育成を図る活動
(2) 社会教育の推進を図る活動
(3) 前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動
この法人は、第3条の目的を達成するため、特定非営利活動に係る事業として、次の事業を行う。
(1) 雑誌及びインターネットにて青少年の声を周知させる情報発信事業
(2) 青少年の現状を講演会で訴えて啓発を図る講演会事業
(3) 青少年を保護し、精神的ケアを行う保護事業
(4) 職業能力の開発又は雇用機会拡充のための講習会、説明会事業
(5) その他目的を達成するために必要な事業
引用・転載のご希望の場合は bond@bondproject.jp までご連絡ください。